ネットワークビジネス成功者の末路を描いた小説「マルチの子」を読んだ感想

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ほなみ

ズボラの副業を運営しています、鈴森ほなみです。

ネットワークビジネスの成功者の末路って、どのようなイメージがありますか?

お金や時間に余裕があり、優雅に日々を暮らしている感じでしょうか?

成功者と呼ばれる方々と会ったことはありますが、その後の人生まで知る機会はなかなかありません。

そこで、今回はネットワークビジネスで成功を経験しながらも、最終的に約700万円の借金を抱えた西尾潤氏の実体験をもとに描かれた小説「マルチの子」について、私自身の感想を交えながら紹介していきたいと思います。

「マルチの子」著者、西尾潤氏とは?

西尾潤氏のプロフィールを見てみましょう。

西尾 潤 氏のプロフィール

大阪府生まれ。

作家、ヘアメイク・スタイリスト

20歳~
デザイン会社勤務を経て、某ネットワークビジネスにのめり込み、最年少でゴールドランク保持者となる。

月収では150万円超えも、その一方で自腹買いの借金が約700万円まで膨らみローンの返済が不可能に。

22歳
借金について両親に相談し、金利の高い借金を一時的に肩代わりしてもらう。その後、マルチ商法を辞め、借金返済のために働く。
23歳~
借金返済のために昼は化粧品会社の美容指導員、夜は北新地のクラブのバイトをし借金を完済。20代を借金返済に費やす。
完済後
行きたかったカナダ留学を叶え、帰国後はヘアメイクやスタイリストとして活躍しながら、山村正夫記念小説講座に通い、2018年に「愚か者の身分」で第2回大藪春彦新人賞を受賞。

2019年同作で作家デビュー。

現在
作家とヘアメイク・スタイリストとの兼業で活躍している。

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作 品

2018年
第2回大藪春彦新人賞を受賞。
2019年

受賞作を含む「愚か者の身分」(徳間書店)で作家デビュー。

2021年

2作目となる「マルチの子」(徳間書店)を刊行。自身の体験をもとにしたノンストップサスペンスの小説です。

「マルチの子」以降も「無年金者ちとせの告白」「フラワー・チャイルド」「審美」などを発表し、作家として活動をされています。

また、「マルチの子」は第24回大藪春彦賞候補、第4回細谷正充賞を受賞しています。

ネットワークビジネス成功者の末路を描いた小説「マルチの子」とは

ネットワークビジネスの経験をもとに描かれた西尾潤氏の著書「マルチの子」とは、どのような作品なのでしょうか?

ここでは、作品の内容について見ていきたいと思います。

2作目の本を書くきっかけは、担当者さんとの会話

西尾氏が2作目の小説を書くきっかけとなったのは、担当編集者との会話の中だったそうです。

当初は、スタイリスト・ヘアメイクとして経験してきた仕事の世界を題材にした小説を書こうと考えておられていました。

しかし担当編集者との会話の中で、西尾氏がふと「昔、マルチをやってて・・・」と話したところ、担当編集者から「それめっちゃ面白いじゃないですか!」と言われたそうです。

そこから、西尾氏自身のネットワークビジネスの経験などをもとに、「マルチの子」の執筆につながっていきました。

西尾潤氏の体験をもとにした小説

「マルチの子」は西尾潤氏自身のマルチ商法の経験をもとに描かれた小説です。

西尾氏は、20歳でマルチ商法を始め、最年少でゴールドランクに昇格し、月収が150万円を超えた時期がありました。

その一方で、22歳の頃には、借金が約700万円に膨らんだ経験があります。

こうした自身の経験に加え、マルチ商法についての取材なども取り入れながら、「マルチの子」は描かれています。

あらすじ

主人公の鹿水真瑠子は、姉や妹に比べて自分には何もないと感じていました。

何気ない日々を過ごしていたある日、アルバイト先の掲示板に貼ってあった「磁力と健康セミナー・無料開催」という貼り紙に目が留まります。

貼り紙をきっかけに、マルチ商法の世界へと足を踏み入れてしまった真瑠子。

認めてもらいたいという気持ちとは裏腹に、どんどんその世界にのめり込んでいきます。

「マルチの子」では、マルチ商法の世界や、そこに関わる人たちの考え方や心情がリアルに描かれています。

ネットワークビジネスの仕組みについて詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

自身がハマったきっかけの「承認欲求」とは

本の表紙に「承認欲求地獄へよこうこそ」と大きく書かれてあります。

この小説を書くために過去のことをいろいろ思い返す中で、自分がマルチ商法にハマった理由の一つとして「承認欲求」があったことに気づいたそうです。

「承認欲求」とは
承認欲求とは、周囲から認められたい、自分の価値を認めたいと感じる欲求のことです。

ほなみ

このような欲求は、誰もが持っているものなのかもしれませんね。

「マルチの子」の感想

「マルチの子」についての読者の感想には、次のようなものがありました。

  • ネットワークビジネスにのめり込んでいく主人公の心の動きが見え、怖さを感じた
  • ネットワークビジネスの仕組みが分かりやすかった
  • 主人公の物語の結末が印象に残った

ほなみ

読者の感想を見ていると、本を通して描かれているネットワークビジネスの怖さ、よく考えればわかるはずなのに、なぜハマってしまうのかという心理、そして主人公が変わっていく様子などが印象に残っているように感じました。

私自身も「マルチの子」を読んでいて、自分の経験と重なる部分がありました。

本のタイトルにも興味が湧いたのですが、第1章のタイトル「家族を助けたいと思って始めました」を見た瞬間、共感したところがあります。

私の母親は今も働きづめで大変な思いをしているので、老後はもう少しゆとりのある生活を送ってもらいたい。

そんな思いから、ネットワークビジネスを始めたことがありました。

しかし、誰かのためにと思って始めたところまでは良かったものの、私にとっては不向きなビジネスだったため、続けることはできませんでした(^^;

「マルチの子」では、カフェでのABCや高級マンションでの説明会、アップとの対面など、私が経験したものと似ている部分もあり、当時のことを思い出しながら、うなずくような気持ちで読みました。

マルチ商法を辞めるきっかけとなった借金については、ご両親や周りの人に相談し、支えてもらいながら乗り越えていったことが書かれています。

この部分を読んで、1人で抱え込まず、誰かに相談して助けを求めることの大切さを改めて感じました。

西尾氏のように、ネットワークビジネスで成功を経験した後、借金を抱えることになった方には、実際にお会いしたことがありません。

しかし、借金を完済し、その後は作家として活動されている西尾氏の歩んできた道のりにはとても感心しました。

「マルチの子」は、ネットワークビジネスの勧誘場面など細かく描かれているため、次のような人におすすめです。

  • ネットワークビジネスに興味がある人
  • ネットワークビジネスに興味はないけれど知識として知っておきたい人

まとめ

今回は、ネットワークビジネス成功者の末路本というキーワードから、「マルチの子」を読んだ感想について書いてみました。

「マルチの子」は、西尾潤氏自身のマルチ商法の経験などをもとに描かれた小説です。

読んでみると、ネットワークビジネスにのめり込んでいく主人公の心の変化や、周囲の人との関りなど細かく描かれていて、考えさせられる部分がありました。

人には、その時その時の考えや感情があり、ときにはその気持ちのまま行動してしまうこともあると思います。

その経験が後になって失敗だったと感じることもあれば、そこから得た経験や知識が、その後の人生で役立つこともあるのではないでしょうか。

私自身もネットワークビジネスを経験したからこそ、本の中に自分の経験と重なる部分を感じながら読むことができました。

「マルチの子」に興味を持った方は、ネットワークビジネスについて考えるきっかけの一つとして、手に取ってみてはいかがでしょうか。

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