ネットワークビジネス成功者の末路本「マルチの子」の感想

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ほなみ

副業アドバイザーの鈴森ほなみです。

ネットワークビジネスの成功者の末路ってどのようなイメージがありますか?

お金や時間に余裕をもって優雅に日々を暮らしている感じでしょうか?

成功者と呼ばれる方々とは会ったことはありますが、末路まで知る機会はなかなかありません。

そこで、今回はネットワークビジネスで成功者になりつつも、借金700万円に転落という末路を実体験に持つ、西尾潤氏の「マルチの子」という本について感想を交えながら書いてみたいと思います。

「マルチの子」著者、西尾潤氏とは?

https://bunshun.jp/articles/-/46343より引用

西尾潤氏とはどのような人物なのか?

西尾 潤 氏のプロフィール

大阪府生まれ。

作家、ヘアメイク・スタイリスト

20歳~
デザイン会社勤務を経て、某ネットワークビジネスにのめり込み、最年少でゴールドランク保持者となる。

月収では150万円超えも、その一方で自腹買いの借金が700万円まで膨らみローンの返済が不可能に。

22歳
借金について両親に相談し金利の高い借金を一時的に肩代わりしてもらい、23歳を前にマルチ商法から脱会。
23歳~
借金返済のために昼は化粧品会社の美容指導員、夜は北新地のクラブのバイトをし借金を完済。20代を借金返済に費やす。
完済後
行きたかったカナダ留学を叶え、帰国後はヘアメイクやスタイリストとして活躍しながら、山村正夫記念小説講座に通い、2018年に「愚か者の身分」で第2回大藪春彦新人賞を受賞。

2019年同作で作家デビュー。

現在
作家とヘアメイク・スタイリストとの兼業で活躍している。

西尾 潤 Jun Nishio Instagram

作 品

2018年
第2回大藪春彦新人賞を受賞。
2019年
愚か者の身分

https://www.tokuma.jp/book/b493769.htmlより引用

受賞作を含む「愚か者の身分」(徳間書店)でデビュー。

2021年
マルチの子

https://www.tokuma.jp/book/b583955.htmlより引用

2作目となる「マルチの子」(徳間書店)は自身の体験を元にしたノンストップサスペンスの小説となっている。

ネットワークビジネス成功者の末路本「マルチの子」とは

ネットワークビジネス成功者の末路を書いた西尾潤氏の著書「マルチの子」とは、どのようなものなのか見てみたいと思います。

マルチの子

https://www.tokuma.jp/book/b583955.htmlより引用

2作目の本を書くきっかけは、担当者さんとの会話

西尾氏が2作目の本を書くきっかけとなったのは、担当者さんとの会話の中からだったそうです。

最初はスタイリスト・ヘアメイクの仕事を西尾氏はやっているので、そのお仕事の世界の小説を書こうと考えておられたようです。

しかし担当者さんとの会話の中で西尾氏がふといった言葉。

「昔、マルチをやってて・・・」

それを聞いた担当者さんは「それめっちゃ面白いじゃないですか!」という話になり、西尾氏の体験を元にした「マルチの子」を書くこととなったそうです。

西尾 潤氏の体験を元にした小説

「マルチの子」は西尾 潤氏の体験を元にした小説です。

20歳でマルチ商法を始め、最年少でゴールドランクに昇格し月収が150万円超え、22歳で借金700万円を抱える実話とご本人のマルチ商法の取材も含めて描かれています。

あらすじ

あらすじは、ブクログより引用しています。

賢い姉、愛らしい妹に比べて自分には何もない。
夢を持てず、鹿水真瑠子は毎日をなんとなく
過ごしていた。

そんなある日、バイト先の掲示板で
不思議な貼り紙を目にする。

「磁力と健康セミナー・無料開催」

それは地獄への扉だった――。
認めてほしい。
ただその一心で始めただけなのに、
どうしてこんなことになってしまったのだろう。
マルチ商法にハマった女性の
“乱高下人生”をリアルに描く、
ノンストップサスペンス!

https://booklog.jp/item/1/4198653011

自身がハマったきっかけの「承認欲求」とは

本の表紙に「承認欲求地獄へよこうこそ」と大きく書かれてあります。

この小説を書くためにいろいろ思い返すことから始めたそうですが、その時に自分がマルチ商法にハマった理由が「承認欲求」であったことに気づいたそうです。

「承認欲求」とは
「他人から認められたい、自分を価値ある存在として認めたい」という欲求 https://www.kaonavi.jp/dictionary/syoninnyokkyu/より引用

ほなみ

このような欲求が芽生える可能性は誰もが持っているのかもしれませんね。

「マルチの子」の感想

「マルチの子」の感想にはどのようなものがあるのか見てみたいと思います。

しょうじ
最近読んだ中では一番怖いサイコホラーのようだった。息を吐くように嘘をつく。自覚もなく人を騙せる。認められ求められたいだけで一生懸命ネットワークに情熱を捧げる。ドラッグやギャンブルにのめり込むようにネットワークから別のネットワークに乗り換え一攫千金を狙う精神状態に恐怖を感じ、人生がトラブルだらけの後ろめたさを回復するためにネットワークに依存する。読みながら「おかしいおかしい」と思うのだが主人公の生き様も肯定できてしまう。実際ハマるタイプの人の人格が変わるこ経験したことがあり更に恐怖を感じた。よくできた作品
https://bookmeter.com/users/173437
nnued
ネットワークビジネスの仕組みがわかりやすかった。主人公は臆病者と自認していたけど、野心に満ち溢れていると読んでいて思った。https://bookmeter.com/users/359737
re;
マルコ、何も変わることはない。マルコはそのままでええんやで。真と嘘は紙一重。真に生きてるつもりでも目の前が全部嘘の世界になることもあるし、逆に嘘を信じて頑張ればそれが真になることもある。ミックスジュースと一緒。おいしい人生には酸っぱい果物も甘い果物も入ってる。嘘も真も泣きも笑いも、全部があんたの時間であんた自身や。って大好きなおばあちゃんからの一言。。。からの、、、エンディング。うわ。まるこ。あんた、ほんまにマルチの子。やんか!!
https://bookmeter.com/users/254857

ほなみ

感想をみていると、ネットワークビジネスの怖い一面や、よく考えればわかることやのに何故ハマってしまう?不可解さ、主人公が変っていく様などが、この本を通じて読者にはよく伝わっているように思えます。

本のタイトルにも興味が湧いたのですが、第1章のタイトル「家族を助けたいと思って始めました」を見た瞬間、共感したところがあります。

私の母親が結構働きづめで大変な思いをしているので、老後はもう少しゆとりのある生活を送ってもらいたいなという思いからネットワークビジネスを始めたことがありました。

しかし誰かのためにと思うところまでは良かったものの、私にとっては不向きなビジネスだったのでダメだったのですが(^^;

この本の内容では、カフェでのABCだったり、高級マンションでの説明会やアップとの対面といったものには、私が経験したものとほとんど変わらないところもあり、うなずきながら読みました。

辞めるきっかけとなった借金では、ご両親や周りの支え、協力のおかげで乗り越えられたところをみると、1人で抱え込まず助けを求める勇気の大切さがよくわかります。

西尾氏のようなネットワークビジネスの成功から転落へと経験されている人とは会ったことはありませんが、西尾氏が現況まで復活された凄さにはとても感心しました。

ネットワークビジネスの勧誘など細かな部分がリアルに書かれているので、下記のような人にはおすすめです。

  • ネットワークビジネスに興味がある人
  • ネットワークビジネスに興味はないけれど知識として取り入れておきたい人

まとめ

今回は、ネットワークビジネス成功者の末路本「マルチの子」の感想について書いてみました。

「マルチの子」ではネットワークビジネスの成功から転落が実体験を元に書かれてありますが、これは仕事のみならずいろんな場合でも起こりうる話だと思いました。

人にはその時その時の考えや感情があり、赴くままに流されてしまうこともあるかと思います。

それが失敗となるか成功となるかはわかりません。

でも、その経験や知識が役に立つということもあると思うので、今回の「マルチの子」を手に取る機会があればぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

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